宮崎県水産物ブランド品認証について

「宮崎うなぎ」の規格・基準

  • 宮崎方式の県内の養殖池でシラスウナギから一貫した飼育管理の下に育てられた魚体重200g以上※の養殖ウナギ(ニホンウナギ)であること。
    ※5Pサイズ(活出荷時1kgに5尾)以上
  • 消費者に安全・安心を保証する生産履歴・飼育管理データを記録し開示できる体制であること。
  • 品質向上に向けた取組(飼育環境の改善、飼料の適正給与等)を実施していること。

これらを満たすものが宮崎県水産物ブランド認証品「宮崎うなぎ」と認定されます。

当組合の養殖池では、池底に砂利を被せ、養殖池自体にバクテリアによる生物ろ過機能を持たせて循環式養殖を可能とし、ウナギの出荷後は、完全に排水洗浄し、南国宮崎の天日干しによる消毒を行います。このため、その安定した水質と疾病予防効果により、高い生産性と高品質なウナギの生産を可能としていることが大きな特徴です。

こだわりの養殖方法

宮崎の豊かな自然 × 養鰻家の職人技 = 宮崎方式

「宮崎方式」

コンクリート張りや土底の養鰻池が一般である中、宮崎の養鰻場では、池底に砂利を敷き詰め、バクテリアによる生物濾過機能を持たせることにより、うなぎが生育しやすい環境を作っています。池上げ後は、排水・洗浄し、宮崎の強い日差しによる天日干しで消毒し衛生的な環境下で高い生産性と高品質なうなぎを養殖ができます。

<養鰻場>

水(地下水)

養鰻池は、四角いコンクリートの池をビニールハウスで覆い、水温28℃前後に加温しています。養殖に使用する水は、豊富な地下水を利用しています。

鰻の餌は、厳選された高品位な魚粉を主原料とし、そこにハーブを配合しています。これに水を加え、餅状にして与えます。このオリジナル配合飼料により、鰻を健康に育てるとともに、臭みの少ない、より美味しい鰻づくりを目指しています。また配合飼料は、「飼料の安全性の確保及び品質改善に関する法律」(飼料安全法)による種々の規制をクリアして製造された、安全な餌です。

<池上げから選別>

池上げ・検査

適正なサイズに育った鰻を養殖池からとり上げます。池上げ前には抜き取り検査を行い、試食官能検査と残留医薬品検査を行います。この2つの検査をクリアしてようやく池上げとなります。手間暇かけて育てた大切な鰻を、人の手で丁寧かつ慎重に取り扱い、組合傘下の集荷場までスピーディーに運ばれます。

選別

鰻の選別作業風景です。商品として出荷するためには、大きさを揃える必要があります。熟練の作業者が確かな目と触った感覚を頼りに、細かく選別していきます。

保管

選別された鰻は、立場(たてば)に一時保管されます。ここでも地下水を用い、きれいな水にさらすことによって、鰻のストレスを取り除き、体内をきれいにする効果もあります。

<活鰻流通・加工>

出荷

選別計量された鰻は、全国の鰻専門店や卸売業者へ出荷されます。

加工

組合員の加工場では醤油メーカーと共同開発したオリジナルのタレを使用し、白焼き、蒸し、蒲焼きの工程を経た後、マイナス35℃の急速凍結機を通り、焼き立ての美味しさそのままに冷凍されます。

管理・記録

全ての鰻を安心してお召し上がり頂くために、「宮崎産うなぎ適正養殖規範(MEPAS)」に基づいて、様々な検査や記録を行い、品質を管理しています。製品に記載しているロット情報を基に、生産履歴がトレースできるよう、記録は製造後3年間保管しています。